豊かな自然と史跡に囲まれる城下町、南丹市

保津川下り
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こんにちは、旅行とおいしいものが大好きなライターのHiyummy(ヒヤミー)です!

今回は京都市内から電車・車でそれぞれおよそ1時間程度の場所にある南丹市をご紹介します。

里山ならではの自然豊かな田園風景が広がり、地域で採れる農産物も豊富。
かつて城下町だったこの地域には、かやぶき屋根家も現存しています。

目次

城下町として栄えた地域

京都府南丹市の場所
京都府南丹市

南丹市はかつて城下町として栄えていました。

北は美山町の今宮城、南は八木町の大河ドラマ「麒麟がくる」にも登場した八木城まで、現在でも多くの城跡が残っています。
周辺の寺社仏閣と併せて、史跡をめぐる歴史散策をするのもおすすめです。

豊富な農産物

京都丹波産の松茸
京都丹波産の松茸

南丹市には多くの特産物があり、味と香りは世界一と言われる京都丹波産の松茸をはじめ、丹波黒大豆、丹波栗、丹波大納言小豆と、その名に「丹波」と冠される高級食材は特に有名です。

ほかにも、山の芋や壬生菜、九条ねぎ、伏見とうがらしといった京野菜も作られています。

南丹市で栽培される山の芋は、軽羹(かるかん)や煉切(ねりきり)など、京都の和菓子にはなくてはならない材料としても重宝されています。

拓けた台地により太陽光をたっぷりと浴び、豊富な湧水で潤された新鮮な野菜は、京の台所を支えています。京都旅行をする際は、ぜひ料理に使われている食材の産地にも注目してみてください。

かやぶき屋根が並ぶ景観

南丹市美里町 かやぶきの里
かやぶきの里

日本の原風景に出会える場所として人気がある、南丹市美里町「かやぶきの里」。町内には数多くのかやぶき民家が現存しており、その一部を見学することができます。

美里町の中でも、なんと北集落は50戸のうち39棟がかやぶきの屋根なんです!歴史的景観の保存度への評価も高く、1993年12月には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

2020年12月には「伝統建築工匠の技」17種がユネスコ(国連教育科学文化機関)無形文化遺産に登録されましたが、かやぶき屋根を作る伝統技術2種類も含まれています。

集落内には2つのカフェと民俗資料館、藍染の美術館があり、地元ガイドによるツアーでは、かやぶき屋根の仕組みや保存の取り組み、当時の暮らしについてお話しを伺うことができます。

周辺のアクティビティ

保津川下り
保津川下り

南丹市のお隣の亀岡市では、京都が世界に誇る、急流や峡谷を巡る川下りツアー「保津川下り」が有名です。船頭さんの解説を聞きながら、変化に富んだ岩の造形、季節によっては鮮やかな桜や紅葉を楽しむことができます。

もともとは、保津川の水流を利用して、下流にある京都・大阪に物資を輸送することにはじまった川下り。

丹波の豊富で質のよい木材・穀類・薪炭は、戦後の昭和23年頃まで水運によって京都に運ばれていましたが、山陰線の開通(明治32年)、戦後のトラック輸送の発達によって、船による水運利用は次第に姿を消しました。

ところが保津川峡谷の自然美は四季を通じてすばらしく、その景観の美しさから、明治の28年頃より、遊船として観光客を乗せた川下りがはじまりました。

現在では年間約25万人の観光客が訪れ、130名以上の船頭さんが在籍。

筆者も乗船したことがありますが、大自然の迫力を気軽に体験することができるので、京都を訪れた際、ぜひ立ち寄っていただきたいスポットです。

また、車で1時間ほど行くと、「天橋立(あまのはしだて)」もあります。

天橋立
天橋立

広島県の「宮島」、宮城県の「松島」に並ぶ、日本三景と呼ばれる特別名勝のひとつです。

全長3.6km、幅20〜170mの砂嘴(海流により運ばれた砂が、長年に渡って堆積して作られた地形)で、 砂地には約5000本の松が茂ります。

珍しい地形であることから、神が創造した土地だとする神話が書物『丹後国風土記』に残されています。

また、公園内には展望台や、昭和天皇の句碑、与謝野寛・晶子夫妻の歌碑など史跡が点在し、散策するのにぴったりな観光スポットとなっています。

南丹市周辺には、自然を楽しむアクティビティが多いことも魅力のひとつです。市内でのんびりと景観を楽しみながら過ごすのもよし、ちょっと足を伸ばしてまた違った風景を見たり体験をしてみるもよし、目的に合わせてあちこち散策してみてくださいね!

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