江戸時代にタイムスリップ!都留市ふるさと時代祭り~八朔祭~

都留市八朔祭り
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都留市のお祭りと言えば「ふるさと時代祭り 八朔祭(はっさくまつり)」です。
地元では「おはっさく」の呼び名で親しまれ、都留市が最高に盛り上がる秋の一大イベントです。

都留市がかつての城下町だった頃を彷彿とさせるお祭りの魅力を、かつて都留市に住んでいた三児の母がレポートします!

目次

城下町の都留市

都留市勝山城跡勝山城跡 / 都留市観光協会

「富士の麓の小さな城下町」
こちらは都留市が掲げるキャッチフレーズです。

都留市は城下町だったのか!と驚く人もいるかもしれません。数年間住んでいた私も、特に意識はしていませんでした。
2021年に、富士急行線「谷村町駅」に副駅名「谷村城下町」が付いた時は、新鮮な驚きを覚えたものです。

城下町ということは、かつてはお城があり、藩主がいたことになります。誰が治めていたのでしょう。山梨県なので、やはり武田信玄の系列でしょうか?

調べてみたところ、やはり武田信玄の臣下である小山田氏が藩主となり、そこから都留の城下町としての歴史が始まったようです。

江戸時代には、藩主の秋元氏の治世のもと、織物業の郡内縞(ぐんないじま)が有名になり、その後も松尾芭蕉が逗留するなどして、文化が栄えていきました。

八朔祭は、その華やかな江戸時代の文化を後世に語り継ぐため、毎年9月に開催され、多くの都留市民が参加します。

前夜祭の「宵祭り」では打ち上げ花火、祭り当日は、メイン会場である谷村第一小学校での出し物、町中を練り歩く大名行列、屋台を曳き歩く屋台曳行(えいこう)が行われます。

2日間に渡って開催される八朔祭ですが、ここはぜひ見て欲しい!というポイントを厳選してご紹介します。

ここが見どころ!八朔祭

小さな家臣が可愛い・大名行列

八朔祭-大名行列(拍子木)2018年八朔祭 / ふるさと時代祭り実行委員会

奴姿の赤熊(しゃぐま)や腰元、拍子木や鉄砲隊に扮した都留市民達が闊歩する大名行列は、八朔祭のメインとも言えるでしょう。

公募で選ばれた小・中学生も参加しており、一生懸命演じる姿が親心をくすぐります。

ぜひとも我が子を鉄砲隊に入れて欲しい!今も都留市に住んでいたら、勝手に応募する自分の姿が目に浮かびますね。

お守りしたくなる殿のお姿・大名行列

八朔祭-大名行列(殿)2018年八朔祭 / ふるさと時代祭り実行委員会

家臣達に先導され、お馬さまに乗って姿を見せるのは、若き殿。

歴代の殿は、都留市商工会長さん等、成人男性が演じてきたようですが、最近は小・中学生の男子が演じることもあるようです。

2018年は大名行列のお膝元である、下天神町の小学生が殿を演じました。3年ぶりに開催された2022年は、同じく下天神町のバスケ男子が選出されています。

どうですか、この幼くも凛々しい姿!思わず膝を折ってお仕えしたくなりますね。

姫の笑顔を追いかけて・大名行列

八朔祭-大名行列(姫)2018年八朔祭 / ふるさと時代祭り実行委員会

大名行列の花形は、やはり美しき姫。こちらは公募で都留市出身の有名人が選ばれるようです。

2013年はつる大使であり、連続テレビ小説「半分、青い。」にも出演された女優、白須慶子さんが姫を演じました。
2018年の姫はNHKのアナウンサー、菅谷鈴夏さん。
2019年の姫、高校3年生の国田愛由さんはテレビや舞台でも活躍中です。
2022年は山梨応援YouTuberのMomokaさん。同年の5月につる大使に就任されています。

そうそうたる都留市美女達。姫に手を振ってもらいたい!微笑みかけて欲しい!そう願いながら大名行列を追いかけるのは、私だけではないはずです。

腰元として仕える都留市女子・大名行列

八朔祭-大名行列(腰元)2019年八朔祭 / 山梨県都留市

こちらは2019年、美しき腰元達のオフショット。わんちゃん殿様のお名前は、まめ太郎君です。皆さんの素敵な笑顔!やはりお祭りは参加するのが楽しいですね。

姫に付き添う腰元も、都留市出身または在住の未婚の女性から選ばれます。選ばれた女性達は仕事や学業のかたわら、練習に励みます。その努力が華やかなお祭りを支えているのですね。都留市女子の頑張りに頭が下がります。

豪華絢爛な飾幕・屋台曳行

八朔祭-飾幕八朔屋台 / ふるさと時代祭り実行委員会

屋台といってもキッチンカーの方ではありません。お祭りに登場する大きな台車のことです。

私には山車(だし)という言葉の方が馴染みがありますが、これは地方や祭りによって呼び方が変わるそうです。

山車と言えば、とにかく派手で煌びやかな装飾を付けた大きな車、というイメージですが、八朔祭の屋台も例外ではありません。

八朔祭の屋台は仲町、新町、下町、早馬町の四町が所有する4台ですが、これらは江戸時代の文化年間に製作されています。

何と言っても素晴らしいのは、全体をコの字に覆う飾幕です。鮮やかな緋ラシャに金銀の刺繍が散りばめられ、雄々しい虎や牛の姿が描かれた緋色の幕。お囃子の音色を聴きながら屋台と共に歩いていると、江戸の町に紛れ込んだよう。

飾幕の絵は葛飾北斎や人気絵師の鳥文斎藤原栄之が手掛けたもので、町ごとにテーマがあります。事前に知識を入れてより八朔祭を楽しみたい、という方は、ふるさと時代祭り実行委員会のホームページをご覧くださいね。

まとめ・全員参加の八朔祭

八朔際-ゲストハウスゆかりゲストハウスゆかり

都留市民はもちろんのこと、都留市に一時的に滞在している社会人や大学生も一緒になって盛り上げるのが八朔祭です。

2019年には都留文科大学生が運営する「ゲストハウスゆかり」も、新町の屋台巡行をお手伝いして、地域の人達と共にお祭りを盛り上げました。

ゲストハウスゆかりに宿泊していたゲスト達も、八朔祭を楽しんだようです。
都留市とゲストの繋がりを作るゲストハウスゆかりについては、「出会いを楽しむ旅の拠点!ゲストハウスゆかり~大学生が運営する宿~」をご覧くださいね!

八朔際は、山梨県下はもちろん、全国から見に来る人が大勢います。
皆さんも都留の土地で、地域の人達と一緒に見て食べて歩いて、江戸時代にタイムスリップしてみませんか?

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