こんにちは、旅行とおいしいものが大好きなライターのHiyummy(ヒヤミー)です!
今回ご紹介するのは、南丹市美山町の重要伝統的建造物群保存地区「かやぶきの里」。
ここでは、ユネスコ無形文化遺産に登録された、かやぶき屋根の技術を用いた家を見学することができます。地元ガイドの解説を聞きながら、まるで「日本昔ばなし」のような暮らしに思いを馳せてみませんか?
美山民俗資料館
かやぶき屋根の暮らしを知る
美山民俗資料館は、主屋、納屋、倉の3棟構成で、当時の暮らしが再現されています。
約200年前に建築された農家住宅を資料館として活用してきましたが、2000年5月に主屋と納屋を火事により焼失。詳細な記録が残っていたため、のちに復元されました。
飲めば美人になれるとされる美山の薬草茶を飲みながら、縁側でゆっくりとかやぶき屋根が並ぶ景色を眺めることができます。
無料で提供される自家製の薬草茶は、美山一番茶、どくだみ、くまざさ、柿の葉、よもぎ、すぎな、おおばこを材料に、資料館で作られているそうです。
お茶はお土産として購入することもできるそうなので、自宅に持ち帰って飲む習慣をつけてみるのも良いかもしれません。
美山民俗資料館
京都府南丹市美山町北中牧4
ちいさな藍美術館
世界中から集められた藍染作品を見学
藍染作家・新道弘之が、かやぶき屋根の家を用いて開いた「ちいさな藍美術館」では、世界中から収集された珍しい藍染のコレクションや、実際に藍染作品が生み出されている工房の見学、手ぬぐいやストールなどの藍染製品の購入ができます。
ミュージアムショップで販売しているオリジナルの藍染商品は、染め、織り、縫いを家族で分担し、力を合わせて製作しているそう。「藍のほんとうの美しさをみなさんと分かち合いたい」という思いから、上質な商品をリーズナブルな価格で提供されています。
藍染作家・新道弘之
年号 | 履歴 |
---|---|
1941年 | 東京生まれ。 |
1967年 | 京都市立美術大学(現・京都市立芸術が大学)に入学し、美術専攻科を修了。 |
1981年 | 京都市内より丹波の美山町に移住、北工房を設立。シンディゴボールシリーズなど、美山町で生まれた作品を京都市内や海外で展示。 |
2005年 | 「ちいさな藍美術館」を設立。 |
2009年 | 5周年記念企画展「近世の板締め」を開催。 |
2014年 | 10周年記念企画展「西方の藍染」を開催。 |
日本古来の藍染による創作活動のかたわら、日本各地をはじめアメリカ、イギリス、ベルギー、フランスなど 欧米各地で個展を開催。世界各国で高い評価を受ける。アメリカ・クリーブランド美術館やイスラエル国立美術館など、多くの美術館で作品が収蔵されている。
参考:ちいさな藍美術館 ( 新道弘之プロフィール)
参考:小松クラフトスペース
旧・中野八郎右衛門住宅を再利用
新道さんの作品や工房はもちろん、建物の外観にも注目!
なんとここは、旧・中野八郎右衛門住宅。江戸時代に若狭の棟梁によって建てられたもので、北村でも一番大きく古いかやぶき民家です。
棟の7本の千木は、この家が村の庄屋(幕府や藩と村をつなぐ村役人、現在の村長のような役割)を務めていたことを示しています。
日本の原風景を目で、舌で、じっくり体験!
歩き疲れたり、小腹が空いたらひとやすみ。町内には、蕎麦やパン、甘味など、地元で採れた食材を調理して提供してくれる飲食店が点在しています。
景色を楽しみながら地元食材を味わうことができる古民家カフェなど、美里町ならではの景観や建物を利用したスポットに寄り道してみましょう。
また、美山町内のお蕎麦屋さん「もりしげ」では、なんと現役の囲炉裏でアユを焼いてくれます!
築150年のかやぶきの古民家で提供される料理は、米や野菜などの食材すべて美山町産なんだとか。民族資料館などかやぶき屋根の家をたくさん見学した後は、実際に当時の暮らしを体験してみるのも楽しいですね。
もりしげ
京都府南丹市美山町内久保谷ノ下15