もつ煮というと、汁たっぷりの豚モツ煮込みを思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし私にとって「もつ」とは「鶏もつ」一択!学生時代、山梨県出身の友人に教わった家庭料理「鶏もつ煮」は、今では私の定番料理となっています。
実は、鶏もつ煮は、2010年に開催された「第5回B級ご当地グルメの祭典!B-1グランプリin厚木」で第一位となった料理です。
B級というだけあって少々マイナーな印象もありますが、味は天下一品!栄養もたっぷりなので、ぜひ普段の食事に取り入れて欲しい一皿です。
我が家の子供達も鶏もつ煮が大好き。出来上がった途端モリモリ食べてくれるので、嬉しい半面、私の分が無くなるのでは…と戦々恐々としています。
そんな愛して止まない鶏もつ煮を、ぜひ皆さんにも味わって欲しい。子供達も食べやすい我が家流の作り方をご紹介します!
栄養たっぷりの鶏レバー
レバーやハツといった内臓系のお肉は、なんだか体に良さそうな気がしませんか?実際、鶏のレバーにはタンパク質やビタミンA、鉄分や葉酸がたくさん含まれています。
鉄分や葉酸は妊婦さんにとって必要な栄養素。妊娠中は意識して摂取していた方も多いでしょう。
ビタミンAは肌と目の健康を保つための大切な栄養素ですし、エネルギーの元となるタンパク質は、体力勝負のお母さん達にもしっかり取っていただきたいものです。
育ち盛りの子供達にはもちろん、お肉等のタンパク質を控えがちな高齢者の方にもおススメの食材ですよ。
朝から箸がすすむ!食べやすくなるポイント3つ
鶏もつ煮の良いところは、朝から食べやすい点です。
え?朝からもつ煮は濃くないですか?、と思われた方。大丈夫です!変わったものが苦手な子供達にも食べやすいよう、ちょっとした工夫をしています。
ポイントは3つ。
- 牛乳に浸す
- 玉ねぎをすり下ろす
- 炒め煮をする
詳しくは作り方でご説明しますが、この3つの工夫でグンと食べやすくなりますよ。
材料
左:レバーとハツ / 右:キンカン(鶏の卵が形になる前の黄身の部分)
材料:(24cmのフライパン1杯分)
鶏きも(レバーとハツ):600g
キンカン:数個(売っていれば)
玉ねぎ:半分(すり下ろし)
醤油:60cc
酒:50cc
みりん:50cc
砂糖:大さじ2
しょうが、にんにく(チューブ):少々
鶏もつ煮は、鶏のレバー、ハツ、砂肝、ヒモ、キンカン等の内臓を入れる料理ですが、私は近所のスーパーで手に入りやすいレバーとハツを使います。
レバーとハツは、大体は同じパックに入っています。今回は珍しくキンカンも売っていたので、そちらも入れます。
キンカンは卵のように見えますが、「鶏の卵が形になる前の黄身の部分」だそうです。入れると見栄えも良いしアクセントになるのですが、我が家の近所のスーパーではあまり見かけません。見つけた時は即・購入です!
これでラーメン丼に1杯分くらいできます。少なめに作りたい方は、量を半分にして頂いても大丈夫です。
作り方
脂や血合いを取り除く
手で持っている部分:ハツ / 後ろの赤い部分:レバー
まずは下ごしらえをしましょう。
ハツの白い部分を切り取って、縦割りにします。
ハツの中にある血合いを取ります。レバーの中に血合いがある場合は、そちらもできるだけ取りましょう。
ハツやキンカンの薄皮も、できれば剝きましょう。
脂肪の部分、白いグニャッとした部分、なにこれ?と思う部分をとにかく取りましょう。
レバーとハツは繋がっているので、切り離しながら一口大に切っていきます。
取って剥いて切って切って。
この下ごしらえが一番手間のかかる工程です。頑張りましょう!
牛乳に浸す
左:血合い等を取り除いたレバーとハツ / 右:それらを牛乳に浸したもの
下ごしらえを終えてきれいな内臓の状態になったら、牛乳を入れて1時間ほどおいてください。
レバーの臭みを取る方法は色々あるようですが、牛乳で浸す方法が一番楽で臭みも取れるような気がします。浸し終わったら、水で洗い流してくださいね。
炒める
レバーとハツを、強めの中火で炒めます。この時、しょうがとにんにく(チューブ)を3cmほど入れてください。
煮込む
肉の色が変わってきたら、すり下ろした玉ねぎ、醤油、酒、みりん、砂糖を入れて、煮立たせます。
キンカンを入れ、弱火にして10~15分程度煮込みます。
煮汁が少し残っているな、という時点で火を止めて出来上がり!
食べ方~冷やしても美味しい~
作りたても美味しいのですが、冷蔵庫で冷やした後もさらに美味しいです!少し煮崩れたレバーに、玉ねぎの甘味が付いた煮汁が絡んで…もう、箸が止まらない止まらない。
気付かないうちに煮汁も残さず食べてしまう、何とも魅力的な一品の出来上がりです。
冷蔵庫なら1週間、冷凍庫では1ヵ月程度持ちますので、我が家では一度にたくさん作ります。半量でも美味しくできますので、人数に合わせて調整してください。
分量はあくまで目安ですので、煮ている途中に味をみて、醤油や砂糖を足してください。
お好みの味を見つけて、ぜひ鶏もつ煮を献立のレパートリーに加えてくださいね!